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「スローファニチャーの会」を設立


4月26日(金)に、家具・インテリア小売大手の㈱大塚家具(本社:東京都江東区有明3-6-11)代表取締役社長である大塚久美子氏と、飛騨・高山の有力家具メーカーである飛騨産業㈱(本社:岐阜県高山市漆垣内町3180)代表取締役社長の岡田贊三氏が代表発起人となり、10人の発起人とともに、伝統的な職人技とものづくりの精神「クラフトマンシップ」の価値を広く伝えていく「日本と世界のクラフトマンシップを応援する『スローファニチャー』の会(以下、スローファニチャーの会)」を設立した。

スローファニチャーとは、デザインや機能、使い心地が優れているだけではなく、長い期間、安全に、機能や使い心地を損なうことなく使い続けられるもの。そして、その背景にストーリーがあるもの。デザイナーがどういう思いでデザインしたのか、作り手がなぜその素材を選び、職人がどのような思いを込めてそれを形にしたのか、自然や人の温かみが感じられる家具を意味する。

この度発足した『スローファニチャーの会』では、クラフトマンシップに支えられたものづくりの過程がわかるよう、作り手の工房やデザイナーのアトリエの見学会を企画して、職人やデザイナーたちの思いを語ってもらう対談なども行なっていく。また、会のホームページも立ち上げ、そうしたイベントの情報発信を行うと同時に、見学会や対談をアーカイブする予定である。

近年は家具・インテリアの業界においても、数年で“消費される”家具、「ファストファニチャー」ともいうべき家具が普及している。ファストフードやファストファッションなど、異業種の例を見てもファストファニチャーが受け入れられるのは頷けることではある。しかし、その一方で、伝統的な食材を使ったスローフードや、簡単に使い捨てしないで長く愛せるスローファッションの価値を見直す動きがあるのも事実である。大塚社長は、かねてから家具・インテリアの分野においても「スローファニチャー」の深い味わいを多くの人に享受してもらいたいとの思いがあり、その思いに賛同された飛騨産業㈱の岡田社長も代表発起人となって、この度同会の設立に至った。

今後は会の趣旨に賛同する事業者の輪を広げていくとともに、スローファニチャーに関わる事業者が協力してクラフトマンシップに裏打ちされた家具・インテリアの素晴らしさを広く情報発信していく。

【日本と世界のクラフトマンシップを応援する 『スローファニチャー』 の会】
◆代表発起人
大塚 久美子 (株式会社大塚家具 代表取締役社長)
岡田 贊三  (飛騨産業株式会社 代表取締役社長)
◆発起人
青森 宏悦 (株式会社アーリー・タイムスアルファ 取締役社長)
五十嵐 久枝 (イガラシデザインスタジオ)
五百部 喜作 (株式会社イヨベ工芸社 代表取締役)
風巻 穣 (秋田木工株式会社 代表取締役社長)
小林 一朗 (マルイチセーリング株式会社 代表取締役社長)
中野 浩一 (株式会社森繁 代表取締役社長)
西村 秀之 (株式会社スリープセレクト 代表取締役社長)
橋詰 和弘 (株式会社橋詰家具 代表取締役社長)
守次 拓 (松岡家具製造株式会社 代表取締役)
山根 誠一 (ヤマネホールディングス株式会社 代表取締役社長)



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