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アイシン精機㈱がベッド事業からの撤退を発表


アイシン精機㈱(本社:愛知県刈谷市、社長:伊勢清貴氏)は、同社のL&E商品本部住空間営業部にて展開しているベッド関連商品の生産を今年の12月末で終了し、2020年3月をもって販売を終了させると発表した。

同社は1966年以来54年間にわたってベッド事業を展開してきた。かつてはスプリングを用いたマットレスのほか、ジェル素材を用いたマットレスなども取り扱って徐々に販路を拡大。近年では樹脂弾性体ファインレボを用いたマットレスやピローなどの取り扱いに注力していた。特に、ここ数年は日本製マットレスの市場が縮小傾向にある中、2016年からそのファインレボを中心とした商品力の強化および認知拡大を図って、CM放映などのプロモーション展開を含め、総合的な拡販施策に取り組んでいた。

しかし近年、同社の本業である自動車業界は100年に一度の大変革期にあり、CASE(※)に対応する企業構造に向けたリソーセスシフトと聖域なき事業再編での収益構造の転換が必要な状況となり、ベッド事業からの撤退を決定した。今後、同社のL&E商品本部においてはエネルギー事業強化を掲げている。なおベッドのアフターサービスについては、事業撤退後も対応していく。

※.CASE【コネクティビティ(接続性)の「C」、オートメーテッド(自動運転)の「A」、シェアード(共有)の「S」、エレクトリック(電動化)の「E」】
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