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福井の共和産業が行き詰る


福井県の老舗家具メーカーとして知られる当社は、8月19日に事業を停止して行き詰りを表面化させた。

当社は昭和45年5月に、現在の福井県丹生郡越前町の元建具業者6事業所が共同出資して設立した家具製造業者で、主に棚物家具の製造を得意としていた。ノックダウンの中でもラッピング加工を用いた高級品に強みを見せ自社ブランドを展開。特に近年では耐震性に優れた食器棚なども扱って、ピーク時には年商8億7,156万円を計上していた。

しかし、その後は家具業界全体の不振から受注が落ち込み、また得意先からの値下げ要請も厳しく、近年の年商は4億6,000万円内外となって採算性も悪化していた。

建て直しを図るため、取り扱いアイテムの絞り込みなどで効率改善に努める一方、本業以外での収益確保にも努めたが奏功せず資金繰りが逼迫。加えて経理担当者の退職や外注先の廃業などが相次いだことから事業継続を断念して、この度の措置となった。
負債総額は3億円内外と推定される。
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