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㈱島忠 DCMホールディングス㈱の完全子会社へ


ホームセンター業界売上第2位のDCMホールディングス㈱(本社:東京都品川区、社長:石黒 靖規氏)による㈱島忠(本社:埼玉県さいたま市、社長:岡野恭明氏)のTOBについて、先日一部報道などが発表していたが、この度島忠がDCMホールディングスとの経営統合に合意し、2日開催の取締役会において、その契約の締結と、公開買い付けに賛同する旨の意見を表明し、同社株主に対しても、DCM側が進める応募を推奨することを決議したことを発表した。
買付け価格は普通株式1株につき4,200円を予定しており、島忠の発行済株式を総て取得することになると最大で1,600億円程度が必要になる見込み。

島忠はニュースリリースの中で、DCM側の公開買い付けに賛同した旨は発表、その際には島忠が上場廃止になる予定とされる。
島忠への取材によると、現時点ではコメントできる内容についてはニュースリリースでの発表内容だけであるとされる。

島忠は昭和3年に家具製造業者として創業、22年3月に法人改組し、その後家具小売業に移行した後ホームセンターを併営して業容を急伸、57年東証2部、平成3年に東証1部に上場するなど、斯業界を代表する家具販売業者として知られている。

一方で、DCMホールディングスは、札幌市のホーマック、愛知県のカーマ、松山市のダイキの3社が経営統合して誕生、その後も青森のサンワや甲府のくろがねやを傘下に収めるなどして37都道府県に670店舗余りを展開している。

一般論としては、DCMはPB商品に力を入れ、HC事業が主力であるのに対して、島忠は家具業界出身ということもあって平均的なHCとは少し違った品揃えが特徴であったといえる。今回のTOBの成立の結果、DCM側が島忠の持つ独自の仕入ノウハウやMDなどについて新たな成長の種として生かしてくれることを期待したい。
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