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時事彩々≪第38回≫70年を経た原爆の日




広島、長崎への原爆投下から70年が過ぎた。8月6日の平和記念式典には被爆者や遺族ら約5万5,000人が集まり、海外からも過去最多の100ヶ国と欧州連合の代表が集まった。

式典には安倍首相も参列して挨拶を述べたが、その内容は今後の予定を淡々と述べただけのように感じられ、式典での挨拶として違和感があった。その違和感は、見る側に安保関連法案というフィルターがかけられていたせいだろうか。70年という節目に行われた首相挨拶は将来への漠然とした不安を抱かせるものだったのではないだろうか。

70年という歳月が被爆者の平均年齢を80歳以上に引き上げ、被爆体験の伝承は次世代へとバトンを託されつつある。広島には今なお被爆の跡が多く残されてはいるが、これを過去の歴史としてではなく、現実に起きた凄惨な出来事として世界に伝えていくには今後相当な努力が必要となるだろう。毎年8月6日には多くのことを考えさせられる。しかし、原爆が投下されたのと同じ時間の8時15分にはただただ静かに手を合わせた。



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